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２基 |
神明系 |
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●概要 |
台北駅からＭＲＴで北へ一駅の中山駅の近く、林森公園に大小２基 の鳥居がある。大きい方は、第７代台湾総督、明石元二郎、小さい 方は、明石氏の秘書官を務めた、鎌田正威のもので、いずれも墓前 に設置されていたもの。 かつてここは三板橋と呼ばれ、日本統治時代からは墓地になってい た。戦後、大陸から逃れてきた国民党の移民がここに住みつき始め 長く違法住居が集ったエリアになっていたが、９７年に市が公園整 理に着手した際に、鳥居は台北駅近くの二二八和平公園に移設され た。その後、鳥居の文化財としての価値から、１０年１０月に再び この地に戻された。実は小さい鳥居の方は、乃木希典の母親のもの と考えられていたが、近年、鎌田正威のものと確認されている。 |
●ポイント |
明石元二郎の鳥居の刻字は塗りつぶされているので、何が刻まれて いたかわからないが、鎌田正威の方は「昭和十年十月」がはっきり 読み取れる点などを確認したい。近くに設置されている鳥居の解説 ボードを読むと、経緯がよくわかる。（日本語付き） | |
●感想 |
二二八和平公園に置かれていた頃は、こんなところになぜ鳥居が？ と思っていたが、経緯がわかったので納得。最近まで小さい鳥居が 鎌田正威のものだとわからなかったなど、近年のことにも関わらず 台湾では戦後からの日本関連遺構の情報（文献、写真等）があまり 残っておらず、不明になっていることが多い。最近になって研究者 らによって明らかになる場合もあり、これはそんな一例だと思う。 | |
●行き方 |
ＭＲＴ中山駅から東へ徒歩約１０ほどの林森公園にある。 | |
●参考資料 |
なし |
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右、明石元二郎の鳥居、左、鎌田正威の鳥居。鎌田正威の鳥居の笠 木の両端は、壊されいる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
鎌田正威の鳥居の柱に刻まれた文字。「昭和十年十月有志建之」と はっきり読み取れる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
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二二八和平公園に置かれていたときの鳥居。これは０９年２月に撮 影した。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
このときの説明文では、小さい鳥居の方は、乃木希典の母親の墓前 にあったもの、と書かれていた。・・・・・・・・・・・・・・・ |