今回のコースは、台湾の背骨、中央山脈と海岸山脈にはさまれた渓谷地帯なんでス。ここを貫く道路 は、花蓮と台東を結ぶ道路ということで、花東公路と呼ばれまス。この辺りは山々の間を川が流れ、 肥沃な大地に育まれた美しい田園地帯なのでス。 車の交通量も比較的少なく、道路の起伏もゆるやかなので、自転車としてこれまで走った台湾ランの 中でも、最も楽しいコースだったように思いまス。 この地帯は、かつて日本人移民が多かったこともあり、瑞穂、池上、鹿野など、日本にあるような地 名も多く残っていまスし、温泉も多いので、結構楽しめまス。また、ブヌン族やアミ族など、原住民 が多い地域でもありまス。
山と川と田園の風景〜花東公路 走行編（１） 日焼け防止のため完全防備するワシ。 しかも長ソデ。暑いけどしゃあない。 ＜１日目・２日目の走行コース＞
＜１日目 台東〜延平＞ 朝、台南から汽車で移動したワシ。昼頃に東海岸南部の台東新駅に到着。実はこの日、台湾の北部を 台風が通過中で、雨は心配なかったものの、風が強く、チャリとしては、厳しい一日だったのでス。 向かい風のときのチャリって、最悪だってことご存じ？風が無い時の３倍くらい体力を使うんでス。
１日目（２００４年８月１２日） コース ：台東〜紅葉温泉〜延平 走行距離：約２５ｋｍ 内容 ：風強し。走りにくい。紅葉温泉へ。屋外にある プールのような温泉。そこでたまたま、村の子 供会が開催されていたので、ワシもまぜてくれ バイキング料理をごちそうになった。 宿泊 ：延平の布農部落 宿泊施設 ２日目（２００４年８月１３日） コース ：延平〜安通温泉 走行距離：約５７ｋｍ 内容 ：山と田園のなかを走る気持ちよいラン。池上で は池上弁当を堪能。安通温泉は硫黄の香り。 宿泊 ：安通温泉飯店紅葉温泉は、布農（ブヌン）文教基金会という財団法人が運営していて、その近くに布農部落という ブヌン族の民族村のような施設も運営していまス。その日の宿泊はそこを案内されたんでス。そこに は宿泊施設のほか、民族劇場施設や、おみやげ店などもありまス。 ＜２日目 延平〜安通温泉＞ 台風が通り過ぎて、この日は風も無く、ようやく走りやすい一日に。高地ではないが、ゆったりとし たのぼり道を進み、池上辺りが花東公路で最も標高が高い地点となる。この日のコースは、美しい田 園と山々を仰ぎながらの快適ラン。サイクリストが泣いて喜ぶ、台湾の中でもお勧めのコースでス。
台東新駅。駅前には大木を削り出して作った 先住民族を模した像が数体並んでいる。ここ で自転車を組み立て、いよいよスタートだ！
風が強いため、川の水が巻き上げられ、煙の ように立ちのぼっていた。遠くの台風の影響 で横風や向かい風がキツく、ワシクタクタ…
台東からわずか20kmの距離なのに、何時間も かかってこの日の目的地、紅葉温泉に到着。 宿泊施設は無く、スパのようなところでス。
山あいの小さな村。宿に困ったワシ。温泉の 方に相談したところ、近くに同グループが運 営している宿泊施設があることを聞く。。。
この日は、安通温泉飯店へ宿泊。もちろん予約なし。宿は毎日、飛び込みで探す、が基本やデ。ただ し、今回の旅での教訓。特に温泉宿は、金曜、土曜の夜は、満室になっている場合が多いので、注意 が必要。この日は金曜で、客は多かったが、部屋は空いていたので泊まれたのでス。 次へ 山と川と田園の風景〜花東公路 へ戻る アジア小僧がゆく（ＴＯＰ）へ戻る
朝９時。延平を出発するワシ。荷物は小さな デイパックのみ。ハンドルの前に固定してい る。背負うと暑いし、腰が痛くなるので。。
30km程走ると池上に到着。地名からわかるよ うに、かつて日本人が移民していた町で、肥 沃な地に育つ池上米は、良質米として有名。
その池上米を使った池上便當（池上弁当）も 有名。池上駅で駅弁としても売られているが 駅前の店でも食べられる。60元（約200円）
上画像、左が中央山脈、右が海岸山脈。その 間に挟まれて縦に伸びる渓谷地帯は、青い田 園が広がる豊かで美しい地域。ワシ、絶賛。