アジア小僧ひとりごと

 このコーナーでは、本文に載せられなかった、ちょっとした話題や、こぼれ話、ウラ話などを、イラスト  を交えてご紹介していきます。本文の話の展開に合わせて、徐々に増やしていきますので、ご期待を。

客引き

あれれ?
入国した際に、必ず遭遇するのが、空港での
タクシー運ちゃんからの客引きだ。
今回は、なかなか客引きの運ちゃんが、私を
見つけて寄ってこなかったので、わざと気づ
くように、ガイドブックをこれ見よがしに広
げて、彼らの目にとまるようにした。自分か
ら彼らに声をかけると、価格交渉の際、足元
を見られるからだ。
アジア旅行は、彼らがどこにもいるので宿探
しは楽だ。但し値段交渉は事前にすること。
ちゃんと目的地に着くまで、カネは払わない
ことだ。
パキスタン到着初日、ラワルピンディにて、
宿をあちこち探したが、いつものアジアのパ
ターンとは違い、今回は、ビックリ。
「高い。じゃ、いいや・・」
と値段交渉の際、よくジェスチャーで、私は
帰るフリをするのだが、その際必ず宿側は、
「ちょっと待て」と、客を引き止めて、安く
してくれる。(初めから、かなりふっかけて
いるので)
今回は、それがどこも一切なく、拍子抜けを
してしまった。価格は固定なのか?商売気が
ないのか?

カレーにレッド・オニオン

どちらがウマイ?
パキスタンでの食事は、毎回、カレーとナン
(または、チャパティ)だ。さすがにこれば
かり続くと、旅の後半には、正直飽きてしま
った。(カレーも辛くない)
ただこの食事には必ずといっていいほど、ス
ライスされたレッド・オニオンが小皿でつい
てくる。これが合うんデス。こってりとした
カレーに、さっぱりとしたオニオン。そのオ
ニオン、とくにドレッシング等は、かかって
いないが、ツンとした刺激がないので、ポリ
ポリといける。日本へ帰ってからもそのウマ
さが忘れられず、たまに買って食ってます。
長距離バスの移動中では、飲み物が手放せな
かった。
とにかくノドが乾く。気候が乾燥しているか
らだろうと思う。私は1.5リットルのミネラ
ルウォータをすぐに空けてしまった。
ところでこのミネラルウォータを隣りに座っ
ていたパキスタン人に「どう?飲む?」と勧
めてみた。
しかし丁重に遠慮された。市販の水よりも、
そのへんを流れる川の水の方がウマイ、とい
う。(川の水は多少乳白に濁っているけど、
ほんとの「自然」の水だもんな。う〜ん、そう
なのかもしれない・・)

日本人は無視

問題は日本人
異国の地で、日本人とはなるべく遭遇はした
くない。日本人同士固まりあうのがカッコ悪
いからか、あまりお互いの旅を邪魔したくな
い、されたくないというのが、はたらくから
か、街の中などで、一人旅同士が、すれ違っ
ても、かなり意識しつつ、双方無視すること
が多い。海外一人旅をしている人は、このよ
うなヤツがわりと多い。
でも、いざ声をかけてみれば、結構みな喜ん
で話をしたりする。辺鄙なところほど、旅の
情報交換はしたいものですからね・・・
よく友人から訊かれるのは、「言葉はどうす
るんだ?」だ。アジアの国々は、わりとどこ
も英語が通じる。店、宿、空港、など旅にか
らむ場所では、ほぼ通じる。私は別に英会話
は得意ではないが、単語の羅列で、なんとか
は、なっている。というよりも、オレは下手
なんだと割り切って、バンバン、へんてこ英
語でアジア人に体当たりしている、と言った
方がいいかもしれない。問題は、その私の会
話を聞いている、よその日本人だ。英会話が
堪能な日本人もいるわけで、そんなヤツが横
にいようものなら、気になってしょうがない。

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