ワシ、大トロが好き。 ただこの味を知ったのは、東京へ来てからのこと。関西では、あまり関東 ほどマグロ文化は強くない。関西はむしろハマチの方が人気がある。プリ プリ、コリコリした歯ごたえがたまらないからだろう。う〜ん、例えとし て適当ではないが、「もんじゃ」と「お好み焼き」の違い、って言えばわ かりやすいか？いや、「ライスチョコ」と「チロルチョコ」と言えばもっ とわかりやすいか？ そんなことはどうでもいい。 ワシは本場のマグロを食べたくて、ゴールデンウィーク中、関西へ帰省途 上、静岡は清水で途中下車したのだ。本場だけに、駅前は寿司屋だらけで は？と想像していたが、お茶屋と、サッカーのエスパルス関係ばかり！ 周辺をウロウロ歩いて、ようやく商店街アーケードの中に寿司屋を発見。 店先には、「清水港はまぐろがうまい！新鮮！安い！」など、まぐろ、ま ぐろ、の文字が踊っている。そんな中、ワシの目に飛び込んできたのは、 これだ！ “久松名物・まぐろづくし ￥1300” 「ウシシ・・・これやこれや。迷わずこれや。やっぱ名物を食わにゃ。」 値段を見てわかるように、久松は、庶民向けの寿司屋だ。ランチ時のメニ ューとしてこの他、「にぎり ￥1200」や「ネギトロ丼 ￥800」「鉄火巻 ￥800」もあったが、やっぱ名物を食わにゃあ、いかんでしょう。 ゴールデンウィーク中でもあり、ランチタイムをやや過ぎた頃だったので 店内は2、3組の客だけだった。 「じゃあ、まぐろづくし。」 店員に、ワシが遠くから来た旅行者と悟られないように、地元の人っぽく 慣れたようにオーダーの言葉を発した。 ていうか、地元の店員に外部の旅行者が、言葉を発するときって、緊張し ないか？なまりとか、オーダーの言い方が違うかもしれない、と思うと。 あんまり店員に、違和感を感じさせたくないっていうか。できれば自分を 地元の人だと思っていてほしいっていうか・・・（意味わかる？ワシだけ かなあ。こう思うのは。） それはそうと、その“まぐろづくし”とは・・・
清水駅前 清水銀座商店街内（駅徒歩5分）
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