5.ルアンプラバン発バスの旅


アジアを旅行すると、様々な交通手段があることに気づく。あるいは、共通点があること
にも気づく。交通手段を大きく分けると、飛行機や汽車、バスなど、長距離を移動するた
めのものと、小型三輪自動車や、バイク、自転車など、街なかなど短距離を移動するため
のものとに分けられる。                                                          
さて、長距離を移動する場合、ワシはできるだけバスを利用している。特に事前の予約な
く、移動したいときにすぐ飛び乗れるという機動性、便利性に加え、その安さも魅力だ。
移動に時間はかかるが、その途中、途中での風景がよく味わえる、というのもある。また
乗客の様子を観察できるのもいい。横に座った人と会話が始まり、到着先で宿探しの助け
をもらう場合だってある。                                                        
そのバス、今回ラオスでは、おもしろいものに出会った。ふつう、バスなどは、各国それ
ほど違いはないのだが・・・                                                      



＜１.長距離移動の乗り物＞
実はワシ、のんびりとのんびりと、ルアンプラバンで過ごす予定にしていたにもかかわら
ず、２日もじっと滞在していると、移動したくて移動したくてたまらなくなった。それは
ルアンプラバンのまったり感だけではなく、日中の暑さにもかなり参っていたので、より
北の標高の高いところへ行きたく思ったからなんです・・・                          

 

      
 バス？

 そう、これバスなんです。
 といっても、トラックの
 荷台を改造したもので、
 いわゆる「トラックバス」
 という乗り物です。

 風通しがよく（？）ほこり
 や排気ガスなんかで、体中
 汚れます。一応、窓にはビ
 ニールシートがあるんです
 が、これを降ろすと暑いの
 で、雨以外のときは、窓は
 全開です。

      
 トラックバス

 そのトラックバスの全容。
 日本車のトラックが多い。
 ワシはルアンプラバンから
 ウドムサイ（北へ約150km）
 まで、約５時間これに乗っ
 て移動した。
 混んでいたので、ろくに座
 席に座れず、車内のタイヤ
 の上に座っていた。
 ああ、ケツが痛かった・・

 ルアンプラバン〜ウドムサ
 イ間、17000キープ。
 （約240円）

      
 ピックアップ・トラック

 小型トラックにこれも改造
 をした乗り物。
 タイでも見られる、いわゆ
 る「ソンテウ」と同じ。
 こちらの方が、上記のトラ
 ックバスより、スピードが
 早い。トラックバス同様、
 ギューギュー詰めで座らさ
 れる。

 ルアンプラバン〜ウドムサ
 イ間、22000キープ。
 （約310円）

      
 道路

 ルアンプラバン〜ウドムサ
 イ間の道路。比較的この間
 の舗装はいいので、車はガ
 ンガン飛ばすことができる。
 
 途中の道沿いには、少数民
 族の高床式の住居を見るこ
 とができる。




＜２.街なかの乗り物＞
 

      
 トゥクトゥク

 いわゆるオート三輪のタク
 シー。タイやインドにもあ
 るが、それらよりもやや荷
 台が大きく、10人くらいが
 座れる。値段はもちろん交
 渉で。

      
 ジャンボ

 トゥクトゥクよりも小さく
 4〜5人乗り。オートバイの
 後ろに荷台を合体させたよ
 うな乗り物。個人で乗るに
 は、これが便利。
 ルアンプラバン市内から空
 港まで、数km程度は5000キ
 ープ（約70円）で乗ってい
 た。
 あんまり馬力ないんスよね。

      
 タクシー

 高いのであまり市内や長距
 離での利用はしないが、ビ
 エンチャンのワッタイ国際
 空港から、市内までの数km
 では乗ってしまった。
 高いとはいえ、初めて入国
 して、土地に慣れない間は
 乗ってしまうなあ。
 トヨタの古〜いカローラな
 どが現役で走っていたりす
 る。
 空港〜ビエンチャン市内ま
 で30000キープ。（約420円）
 公定料金だそうだ。

（以上、2000年8月現在での情報です。）


結局ワシ、気候的にしのぎやすいウドムサイまで移動したものの、特に何をするでもなく、
再びあの吹きっさらしのトラックバスに乗って、ルアンプラバンに戻ってくるのだった。  
ワシ、結構、バスに乗る行為そのものも旅として、楽しんでいたのかも・・・            


ラオスは「のんびりと、のんびりと」がテーマだったが、どうものんびりしすぎて、ワシ、
時間を持て余していたかもしれない。                                                
ん〜、やっぱ、ワシの性分として、旅はハラハラドキドキ、何がおこるかわからないような
変化に富んでいる方のが向いているのかー？？？                                      


（「まったりと、ラオス」終わり）






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